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パンドラワールド 設定用wiki

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パンドラワールド 世界観と童話集


 アナタたちの世界からみれば、異世界とか異次元とかいう場所にある世界。
 半球状の大地には、神も人も植物も動物も怪物も、魔法も科学も文化も芸術も、恋も勇気も争いも、おおよそ思いつく限りのものが乗っている。
 その世界の名前は、『パンドラワールド』。
 誰がそう呼ぶかなんて知らないし、その世界に住む者がそんな風にいうことなんてまずないけれど…

 6人のカミサマが作り出し始まったこの世界は、その瞬間から世界の終わりへと向かっている。
 それはまるで、幕を開けた演劇や、ページを開いた本のように粛々と、
 楽しい時間を過ごせば過ごすほど、先を望めば望むほど早々にやってくる。

 約束された終演を待つ、黄昏の大地…
 その世界で生れた出来事は、『物語』として保管されていく。

 それが


【パンドラ童話集】


移りゆく時代のそれぞれで重ねられた物語は、3つの大長編

序部 【字日ハ生殺因リ樹成リ】
破部 【パンドラの劇場】
急部 【ラグナ・ロック・ロール】

と無数の小話で成り立っている。





パンドラワールド  歴史と時代考察


【創世期】
『まず、世界は1つのハコだった―』

―実態―
 まず、世界は1つのハコだったとされる。
 6人(体?)で1組の神様、リクドゥ
  文章の神様―ブンドゥ、
  絵画の神様―カイドゥ、
  舞武の神様―ブドゥ、
  音波の神様ーオンドゥ、
  創造の神様―ソウドゥ、
  シンジンの神様―ジンドゥ、
 らは、そのハコからあらゆるものを作り出した。
 それは世界や生き物、法則、魂、そういったものすべてを…
 そして6人の神様のうちジンドゥだけが残り、あとはバラバラになって世界の様々なものに吸収され1つとなっていく。
 原始生命、原子生物、意識や知力の低い生き物が多い一方、後世では化け物とされる巨大生物などが群生している。

 (全体として白亜紀や原始時代のような動植物中心の世界観)


―後世の歴史学的―
 世界が構築され始めた時代。
 あらゆる生物、存在、意識体の自我にあたるようなものは薄く、世界が作られていくさまを漫然と受け止めている。
 唯一世界を形づくるための、いうなれば創造主のようなものの意識だけが世界に張り巡らされている。
 そのため、そもそもこの時期があったのかどうかもよくわかっていない。
 神話期の物語と混同されて語られることもあるが、いずれにしろ科学的に検証された事実として認識はされてない。


―関連―
・創世神話(リクドゥシンワ)
・リクドゥ
・物語の国のお姫様




【神話期】
『―思いのない形は空しく、形のない想いは虚しく、だから私は空虚である』


―実態―
 世界にいわゆる「神」と呼ばれるようなものが普通に見受けられた時代。
 ジンドゥが他の5人のカミを元にして生み出したものが後に『神』と呼ばれるようになる。
 個体意識が低く、概念に近い機能神のようなものから、明確な自己意識を持つ人型まで多種多様の神が生まれた。
 しかし高い能力や自己意識の低さ故か、新しい何かを生み出したり考えたりすることが苦手で、あまり世界の変化はなかった。
 その後、いわゆる人が生まれるとその能力の低さから求めるものが多種多様になり、神に足りなかった欲求が世界に発生。
 人間が想像し、神が具現化するというプロセスを通じて世界に多様性が生まれる。
 一方、人間が力を持ちすぎた故か、時の移り変わりと共に神の役割は薄れていき、その姿は数えられる程度になっていく。

 (雰囲気としては、古代中国や日本神話などのアジア系をベースに西洋・北欧宗教が混じった風で、多神教の様相を呈している。この時代あたりから地域や民族ごとの独自性が強くなっていく。)


―後世の歴史学的―
 後世では、創世記と共に伝承どころか想像の範疇でしかなく、あったかもしれないしなかったかもしれない、証拠もないし…という域を出ない。それでも現実味ある話として残っているのは、神と共に過ごしていた民や司祭の一族などが未だに言い伝えているからである。
 なお、かつては強い影響力を持っていたであろうそれら一族も、今では各地に点在する少数民族や先住民程度の認識のされかた。
 その弱まった影響力のせいもあり、歴史というよりも原始宗教や民族学的に捉えられることのほうが多い。


―関連―
・容疑者X
・角白馬伝




【妖魔期】
『―生まれ病み老いて殺される。全ての人が避けられぬ、それが字日』


―実態―
 かつて存在していた神はほとんどが姿を消してしまった。
 残った神の多くは天候や時間、流動や流転など、世界を運行するための仕組みに関わる機能神だけ。
 一部残った神もいるが、様々な理由からかつてほどの力を持たないものが多く、神というよりは妖怪や魔物、物の怪の類と扱われることも。
 また、人間と合体したり子をなした神も少なからずいたため、人間としては過ぎた力を持つものも現れだした。
 これら弱くなった神や強くなった人間が、後に魔女だとか勇者だとか神の子だとか救世主だとか呼ばれる者たちの最初の姿である。

 (生活様式も各所で独自に発展していき、王国や都市群などコミュニティが巨大化していく。三国志や大和時代、古代ローマ時代の様相が見え始める)


―後世の歴史学的―
 この時代の出土品はオーパーツやアンティーク、ギフト、アーティファクト、など様々な呼ばれ方をして後世にも残っている。また、一部魔法などの技法や先天的に超常的な力を有した血脈なども生き残っている。
 そのため、これ以前の時代に比べると信じるに足る根拠はあるが、専門家や一部の王族等特権階級が認識している程度にすぎない。


―関連―
・字日ハ生殺因リ樹成リ
・歌姫舞姫




【御伽期】
『―昔々あるところに、こんな話たくさんありました』


―実態―
 神々がほとんど消え失せた後の時代。
 文明や文化の水準が上がっていくにつれ、世界全体の神話性や魔法性といったものは局所的になっていく。
 修行や研究で長い年月が必要な割に扱えるのはごく一部で才能に左右されやすい超常的なものが敬遠されたが故。
 また、環境の安定から人口が増え、コミュニティが大きくなり、少ない指導者層で今までどおりの指導方針では不満や不平を抑えきれないのも一因。
 誰でも比較的安易に扱えるものや、平等に恩恵を受けることができるインフラなどが必要に迫られ発展していく。
 しかし、魔法などに精通していた者の中で今まで特権階級扱いされていた層は不満を募らせていく。
 無論すべてがそうではなかったが、個ではなく群で意思統一を図る時代において、それは魔法を使わぬ層にとっての恐怖の対象となった。
 狩りや式典としてではなく、身を守り敵を攻める術としての武術や武具開発もこのころより活発になっていく。


―後世の歴史学的―
 後世では、おそらくあったであろう、証拠も少なからずあるし…と、神話期に比べると考古学的に捉えられている。
 しかし魔法性を使わぬものが多かったため、出土時に形をとどめていないものが妖魔期以前より多く、研究は進んでいない。
 また、魔法使いなどを冷遇することで成長した王国などもあり、それらは歴史を封印するがために隠ぺいや改ざんを行い続けた。
 これらから、一部の専門家以外には昔話よりも童話や民間伝承のような作り話に近い感覚で受け止められている。


―関連―
・呪われ姫君
・12人の魔法使いシリーズ



【神魔期前】
『あなたが百を奪うなら、奴は千を奪うだろう。それが争い―』


―実態―
 後の世で、神魔期と呼ばれる期よりも以前のことをまとめてこう呼ぶこともある。
 御伽期にみられていた神話性などが減退していく一方、文化水準は比例して高まっていき、国家の様相も複雑になっていく。
 社会様式や政治様式も増え、議会制民主主義の走りや、社会主義の実践などが起き、価値観の違いや富の奪い合いから戦争が絶えなくなる。
 この頃になると神と呼ばれていたものは姿を消し、一般的には概念化している。
 例外として一部の人間が神や世界の意識と交流する場合があるが、信じる者の方が少ない。
 それでも神といった概念は残り、信仰や生活様式としての宗教へと移行していく。

 一部の技術者や能力者が知恵や技術を独占しており、部分的に文化水準は高くなっているものの、一般的ではない。
 特に生活インフラに関しては整備のわりにメカニズムが不明なものが多い。
 また、錬金術の流れを組む工学から製鉄技術が発展し、剣を中心とした武器防具の精度はよくなるも、銃火器関係はほとんど姿をみない。


―後世の歴史学的―
 文化や文明、生活様式などにおいて、不可解なほど急激な発展を遂げている節があり、科学的に考えると自然進化したとは考えられない。
 特に製鉄技術や戦争の頻発数から考えて、銃火器関係が生まれていないのが不自然であり、誰かが意図的に要不要を分けて伝えと考えられる。
 ではだれか? それが神(とよばれるようなもの)である。一部の人間が知識や技術を神から授かったのだ…ろう。
 しかしそれでは理由はつくが、証拠にはならない。あったことは間違いないが、学者的には結論が出せない時代といえる。


―関連―
・ウィアド
・ブラックボックスのアクセスポイント




【神魔期】
『勝てば神様、負ければ悪魔、死ねば魂―』


―実態―
 神と繋がりがあることを名言していた『本世教(後のウィアド教)』(の教主『ミーム』)と、史上最強にして最悪の魔女と謳われた魔女『パンドラ』が実在していた時代。
 両陣営は争いつづけ、ついには世界を巻き込んだ戦争へと発展し、遂には【神魔戦争】として歴史に名を刻まれる。
 世界にはさまざまな戦禍が残ったが、一方で恩恵も少なからずあり、後にギフトと呼ばれるほどの発明もある。
 理由は、魔女や教団を中心とした高度な技術や知識が、商人などを通じて世に広まったからだ。
 一方で生活様式はその発展のスピードにはついていかず、旧来の文明にオーバーテクノロジー(おもに連式術を中心とした魔工学の原型)が混じる様子へとなっていく。
 また、争いに必要な武器の精度が増し、大砲や爆弾などの使用が広まっていくが、精密さを要する銃火器はいまだに広まっていない。


―後世の歴史学的―
 出土品や当時開発されたメカニズムなどが語り継がれているため、神魔期前記に比べれば遥かに史実として認められている。
 が、魔女の呪いにより本や文字が消失しているため、文献というものが(一般的には)存在しない。
 そのため、御伽期などと同様、作り話として扱われている時代もある。


―関連―
・パンドラ関連
・ウィアド教関連
・組戯曲『天使に恋物語を』
・パンドラ童話集1〜4




【衰退期】
『―文字も本も女もいなければ、私は何を楽しみに生きればいい?』


―実態―
 神と教団を破った魔女パンドラは、その力をもって世界から文字と書物を消滅させた。
 そしてその力を際限なく肥大化させ、その子どもたちと共に世界を蹂躙していた。
 それらは表立って行われることもあれば密かに行われることもあり、さながら魔女の実験場のように世界が扱われていた。
 それに抗ったのは、魔女の子供でもあった死神ゼロスと悪魔クラリス。
 二人は協力者たちの手を借りながら魔女を禁断の森へと追い込み世界に平和が戻ったように見えたが、それで終わりではなかった。
 理由はわからぬが、魔女を森に追い込んだ後に悪魔クラリスが再び世界に姿を現した時、世界中の女を消したのだ。
 世界から、文字と書物(文化や文明、伝達手段)と女性が消えた。
 しかも、魔女はまだ森で生きている(クラリスの法廷での証言)からくる恐怖。
 これにより、世界はどんどんと衰退と荒廃していき、争いと貧困が長く続く絶望の時代へと突入する。


―後世の歴史学的―
 世界の人口の半分と文字と書物が消えたことで、この時代に起きたことのほとんどが伝聞である。
 一方で生活に必要な物品などは普通にあるため、実際にあった時代だとは認識されている。
 しかし、後に文字と女性が復活したあと、伝聞を書物にまとめるさいにいくつもの説が流布されたため、史実の統一がなされていない。その後、統一するのは困難であるという理由から、この時代でのいざこざは国家間に持ち込まない取り決めがなされた。
 もちろん、史実を決めようという動きもあったが、それぞれに都合の悪い歴史が多かったので、封殺されたようだ。


―関連―
・クラリス
・囚人番号666
・千羽一羽物語
・ハイドレントアンティークショップ




【復興期】
『大事なのは誰かではなく、何ができるか、だ―』


―実態―
 『魔女が森で生きている』…その言葉がおとぎ話の『魔女が子供をさらいに来る』と同じ程度の恐怖しか人が感じなくなった頃。
 長い衰退の果てに、人類は緩やかな終焉を迎えようとしていた。
 そんな世界に安寧を取り戻すため、勇者は魔女が住むといわれていた不可侵の森に入り、魔女の子孫たる女性を連れ帰る。
 魔女の子孫である女は、始めこそ中傷に晒されたが、やがてそれも変わっていく。
 彼女がもたらした知識や実力は世界の衰退に歯止めをかけるに十分なものがあり、憎しみが尊敬へと変わっていく。
 本や文字こそ復活しなかったが、限定的に女性を取り戻し、人々は希望と共に生き始める。
 彼女はその希望に勇者と共に応え、世界には十分な平和が…訪れなかった。

 歴史の変わり目ではあった。
 人類が救いの意図を握りしめた時であったが…それは新たな終焉の始まりにすぎなかった。
 森から死神と悪魔の娘が時放たれ、魔女の子孫たる女性達の陣営と争い、
 魔女の子孫とその知恵や知識を奪い合う戦いが始まり、破壊と再生のルーチンは加速していく。


―後世の歴史学的―
 魔女の末裔を中心とした知識階級が比較的しっかりとした伝達を行っているたため、後世文字と本が復活してからは文献として多数まとめられた。
 しかし相変わらずそれぞれの言い分がかみ合わないことが多く、どれが史実かは検証しないようになっている。


―関連―
・7人の勇者伝説
・パンドラの劇場





【聖女戦期】
『聖女さまは言いました。私が居るところが聖所である―』


―実態―
 魔女の子孫―イリスは、やがて聖女または聖母(後の大聖女、または大聖母)として崇められるようになった。
 或いは彼女を慕い、また或いは彼女を利用したい人間が、彼女と勇者メテウスに分け与えられた土地に集い、それはやがて宗教国家へとなりかわる。
 それを危険視した各国は、続々と戦をしかける。一方で擁護する国も現れる。
 世界は聖女派と反対派にわかれた全面戦争の体をなし、やがて聖女派の勝利で時代に区切りをつける。


―後世の歴史学的に―
 考えや価値観などに違えはあれど、1つの史実として『イリスとメテウスにより世界は終焉から救われた』という歴史観は比較的共有されている。そのため、これ以降もイリスとその『聖女』と呼ばれる血筋とその国は、衰退や復興を繰り返すも、消滅することだけはついぞなかった。
 そしてこのあとの直近の歴史から、森から現れた3人の魔女の孫を『始母』や『大母』と呼ぶ風潮がうまれ、3人をセットにし『三始母』や『三大母』と呼ぶようになる。
 なお、正確には三人ではなく四人である。それは『大隠母(インの字は諸説ある)』であり『四大母』が正しい。という学説も少数だが存在する。


―関連―
・イリス
・メテウス
・泉の賢人(トゥリビア)



【聖遊戦期】
『我らにとって彼女は、優であり、勇であり、悠であり、友であり、けして遊ではない―』


―実態―
 大聖母イリスを中心とした国家が世界の掌握をはじめんとするころ、森からでてきたもう一人の大母が行動を本格化する。それが、大遊母(諸説ある)リリス。悪魔クラリスの面影を強く残した娘は、砂漠の民(元は草の民と呼ばれていた部族連合)と共に反聖都を旗に決起。
 すぐさま鎮圧されるだろうという大方の予想…しかし、彼女のもたらした知識と技術は、圧倒的な戦力を有していた。
 少数ながら一騎当千の働きをみせる部族に数と再生の恵みで応じる聖都連合。
 そこにリリスが『女性を復活させる』という切り札を使い、状況は一転。
 聖都に不満をもっていた国が次々と離反を始める。
 そして追い打ちとばかりに、トゥリビア商会が武器や技術を量産し拡散していく。
 それらの結果、武力と経済の両方から攻められた聖都連合が降伏。部族連合が勝利を収めた。
 しかしリリスも部族も世界を支配することに興味はなく、各国に自主と自立と共存を叫び、新たな時代への扉をあけ、元の部族連合へと戻っていった。


―後世の歴史学的に―
 女性復活という歴史的大業をなし、一度は世界すら統一できるほどだったリリスとリリスを慕う部族たちが中心となった時代。
 ここでその信念から覇権を握らなかった彼女たちは、歴史が進むにつれ徐々にその影響力を失っていく。
 リリスとその血族は「ユウジョ」と呼ばれるが、その「ユウ」の文字が諸説あるのは、リリスの能力や性格の多様性だけでなく、歴史と共に移ろう彼女たちの扱われ方の遍歴でもある。


―関連―
・リリス(クラリス)
・砂漠の民(元草の民)
・トゥリビア商会(プロミスの子孫)



【聖学戦期】
『母の元に兄弟は集う。いつか別れ争う日が来るとしても―』


―実態―
 元々の聖女が死にその存在が『大聖母』と呼ばれるようになり、先の聖遊戦期で影響力も衰えたころ…
 突如と呼んでも差し支えないほどの短期間のうちに、魔女が住んでいた大森林にある建物ができた。
 建設者は魔女の子孫。後に『大賢母』と呼ばれる女性―セリス。
 新たな魔女の子孫の登場に、再び大きな争いが起きるのではと世界は愕然となった。
 しかし、セリスの行った行動は、それ以上に世界を騒然とさせた。
 セリスは、世界に文字と本を取り戻したのだ。
 そして『書状』を持って各地を巡り、権力者たちに限らず多種多様な者によびかけた。曰く―
 『知は力。知は平等。知は好機。私は誰も拒まない。正しく知を求めるならば、等しく家族に迎えよう』
 そういって彼女は建物に人々を呼び集めた。建物は、知識を得るための建物…学び舎。学園であった。
 文字と本の復興で知識を求める気運、続いた対戦により開いた貧富の差を埋めるため、そして母として迎え入れてくれるセリスを慕い…
 様々な理由から、学び舎には人が集まった。人が集まった結果必要なものを用意する者が現れ、それは町となった。
 町はさらに発展し都市となった。そして学園を中心とした都市が…森林学園都市ができあがった。

 彼女の元に集った学徒は様々な知識や技術を取得し、散らばり、世界の文化や文明の水準を加速度的にあげていく。
 同時に大賢母の人気も上昇し、やがてそれは崇拝のレベルへと移り変わっていく。
 それを危険と判断したのかそれとも何かの思惑があったのか…聖女を擁立する国は学園との決別を宣言。
 聖女に呼応するかのように大小無数の国家が学園を危険と判断し、排除へと動く。
 やがてそれは、学園という名の国家と宗教国家を中心とした争いへと転じることとなる。


―後世の歴史学的に―
 文字と本が復活したことにより、この時代から文献が貯蔵されるようになる。
 特に魔女の血族たちは文字と本の有用性を誰よりも認識していたため、早い段階から知識や文献の貯蔵を行っていた。
 後世の学者が軸とするのはこれらの文献に伝承や伝聞などを集めたものを加えて史実を図ることが多い。
 なかでも信頼がおけると考えられているのが賢母セリスが残した文献である。
 が、セリスは暗号や前時代までに使われていた文字など、後世でも解読不可能な言語や文字を複数使用していたため、圧倒的な資料数をもちながら有効に使われることは少ない。
 彼女がその程度のことを予測できないはずはないという意見が正しいとすれば、わざとそうしたのだろうと思われるが、なぜ解読できない文章を残したかは明らかになっていない。


―関連―
・セリス
・森林学園都市
・せりすてぃあふぉーす
・クロニカ先生
・囚人生徒
・大森林の虚塔




【統合期】
『―創っては壊し、壊しては創り…はて、どちらが先だったか?』


―実態―
 もはや1つの争いの終結がすべてを終わらせるほど簡素な世界ではなくなっていたためか、聖学戦争終結後も大小様々な争いが各地で起こっていた。
 それらはいくつもの不幸や悲しみを生み出したが、一方で恩恵ももたらした。
 作っては壊され、壊されては作り、そうして 文化と文明は進歩し、人々は学習し成熟し、ついに争いは沈静化した…少なくとも表面上は。
 いつしか争いは交流に変わり、文化と文明が交じり合い、新しい文化と文明が生まれていった。
 長い争いのハテに、世界はようやく個性を許し受け入れながら、全体としてはまとまり合う時代になったのだ。
 世界にはようやく平和が…訪れなかった。


―歴史学的に―
 おそらく、この時代が最後の時代なのだろう。多くの文献がそういってる。
 起こり得るはずのない出来事を記した文献、
 我々が認識している史実とは異なる史実を記した文献、
 当初は思っていた。この史実のズレは、いわゆる陣営発表によって生じたウソや誇張やあれやこれやのためだろうと。
 いや、それは少なからずあるのは間違いない。しかし根本的な問題ではない。
 少なからず気づいたものがいた。そう、考え方を変えるのだ。
 もし、全ての文献が間違っているのではなく、もし、全ての史実が事実だとしたら?
 だとしたら…この後に歴史は訪れず、だとしたらこの世界に平和など訪れなかった。
 創っては壊し、壊しては創り、どちらが先かはわからないが、世界はそうあるようになっていたのだ。
 最初から。そして最後からも。


―関連―
・海洋学園都市
・ラグナロックロール
・創世神話
・アイリス
・カラスママナカ




パンドラワールド 用語解説


 - 6人のカミサマ【リクドゥ】 -

画像
 ―まず、世界は1つのハコだった

 世界は、真っ黒なハコだった。
 そのハコの前に、6人のカミサマが現れた。
 カミサマは6人でカミサマで、リクドゥという名前だった。
 リクドゥはハコを前にして言った。

『(さぁ、今度はどんな世界を作ろうか?)』



     ――――パンドラ創世神話(リクドゥシンワ)より




 パンドラの世界を作り出したのは6人(体)のカミサマといわれている。
 6人のカミサマはそれぞれに個体名を有していたが、それとは別に6人のカミとしてのいわゆる団体名のようなものもあった。
 それが『リクドゥ』である。

 リクドゥ達がどこでどう生まれ、どこからどうやってきたのかなどはほとんど分かっていない。
 それどころか、後世になればなるほど、このカミサマ達のことを知らないものが増えていく。
 それでも確かに彼または彼女たちは存在した。
 なぜ『彼または彼女たち』という記述が用いられているかというと、このカミ達には厳密な性別がないからだ。
 時と場合と気分により姿形を変えていたらしく、性別どころか決まった外見というものがなかったようだ。
 そういう意味では、エネルギーや意識・概念・システムに近いのかもしれない。

 それぞれはそれぞれに得意なことがあり、特に創世記においてはその才能を発揮して世界を作り上げていった。



カミサマの1【ブンドゥ・リクドゥ】

 彼または彼女は、ハコから言を生み出し、あらゆるものに決まりを与えた。
 ハコに、理由と概念が飛び交うようになった。

     ――――パンドラ創世神話より


 言葉や文字のカミ、ブンドゥ。
 神話から読み解くに、世界に『定義』や『設定』を与えたらしい。
 世界構築作業を一連の作業でみるなら、設計図や設定資料を作った…となるだろうか。

 外見的には男性体でいることが多かったらしいが、中身と外見の認識をあべこべにしたりしていたらしい。
 そのせいでブンドゥの口調は時々によって変わっており、どのカミの発言かを定めようとしていた後の世の学者たちを大いに苦悩させた。

 とにかく考えたり想像したりするのが好きだったようで、神の中でも1、2を争うおしゃべりだったらしい。
 一方で気が向かないものに関してはだんまりを決め込むような節もあった。
 それらからも見て取れるように、その性格は多面性に富んでいた。
 オンドゥやブドゥとは仲が良かったらしく、3人のやり取りが演劇の走りのような書き方をされることもある。
 しかし一番お互いを理解し認め合っていたのはジンドゥであろうというのが学者達の定説である。

 象徴は、ペンと本。
 山積みの本に座って空中にペンを走らせる少年か老人の姿で描かれることが多い。
 共に描かれるモチーフは、アメーバやプランクトンなどの原子生物全般。
 イメージカラーは「黒」または「紫」。


カミサマの2【カイドゥ・リクドゥ】

 彼または彼女は、ハコから線を生み出し、あらゆるものに形を与えた。
 ハコに、姿と物質と存在が許されるようになった。

     ――――パンドラ創世神話より


 絵や図形のカミ、カイドゥ。
 神話から読み解くに、世界に『形(物質)』と『視認(光や色)』を与えたらしい。
 世界構築作業を一連の作業でみるなら、デザインや彩色を行った…となるだろうか。

 外見的には女性体でいることが多かったらしいが、中身と外見の認識をあべこべにしたりしていたらしい。
 とくに外見に関しては人型に限らず様々なモノに姿を変えていたため、壁画などに描かれている姿がカイドゥかブドゥかで学者たちを悩ませ続けている。

 とにかく想像するよりは筆を動かす方が好きだったらしく、無口で作業に集中する節があったようだ。
 『視認』のカミでもあるカイドゥは、見た目というものに拘りが強く、ブンドゥが生み出した設定や定義にそうよりも美意識に従った形を与えることも度々だった。
 そのためブンドゥとはケンカが絶えなかったが、リクドゥを集めた壁画などでブンドゥの隣に描かれることが多いのはカイドゥである(単に順番の問題もあるだろうが)。
 仲がよかったのは、外見について刺激しあえたブドゥとソウドゥ。

 象徴は、画材(特に絵筆とパレット)。
 筆から4色(3色だとか7色だとか諸説ある)の虹を操る少女の姿で描かれることが多い。
 共に描かれるモチーフは、蝶々や蛾などの色彩鮮やかな昆虫。
 イメージカラーは「黄色」。


カミサマの3『ブドゥ・リクドゥ』

 彼または彼女は、ハコから流を生み出し、あらゆるものに動きを与えた。
 ハコに、過去と現在と未来が別れ、時間が流れるようになった。

     ――――パンドラ創世神話より


 動作や流動のカミ、ブドゥ。
 神話から読み解くに、世界に『動き』と『時間(という概念)』を与えたらしい。
 世界構築作業を一連の作業でみるなら、駆動処理やシステムの構築を行った…となるだろうか。

 かなり気まぐれな性格だったようで、外見も中身も移り変わることが多く、動植物などの姿を取ることも多かったようだ。
 ただでさえ整理の難しいリクドゥの外見や内面の整理を一番ややこしくしているため、後世の学者からの好き嫌いが真っ二つになりやすい。

 相手を脅かすのが好きで、話すのも好き、一緒に何かをするのも好き、と基本的に他の神との付き合いは良好な方だった。
 ただし、その読めない性格や1人でいることを嫌う少々構ってちゃん的な性格から、ソウドゥには煙たがられていたらしい。
 しかし動作を担当するカミとして、仕事や運動量を担当するソウドゥとは共同作業を求められることが多く、互いに能力への信頼はあったそうだ。
 なお、ジンドゥを除いた5人のカミのうち、最後に砕け散ったカミとしても知られている。

 象徴は、薄手の服飾と多様なアクセサリー。
 薄い衣装を身にまとい、装飾品でその身を飾った踊り子のような美女の姿で描かれることが多い。
 共に描かれるモチーフは、ヘビやカメレオンなどの爬虫類や両生類。
 イメージカラーは「緑」。


カミサマの4『オンドゥ・リクドゥ』

 彼または彼女は、ハコから波を生み出し、あらゆるものに音を与えた。
 ハコに、始まりと終わりが現れ、誕生と消滅が繰り返すようになった。

     ――――パンドラ創世神話より


 音と波のカミ、オンドゥ。
 神話から読み解くに、世界に『生死』や『始終』を与えたらしい。
 世界構築作業を一連の作業でみるなら、命令系統の構築とスイッチ(オンオフ)の作成を行った…となるだろうか。

 考えることも感じることも好きだったらしく、その時その時の理や感性などに合わせて外見と中身を調整していたようだ。
 その際に参考にするのは、周りのカミや環境らしく、何をもってその場にいるのが最適かを見定めていた。
 変化が激しいようでその実理にかなっているため、変化の理屈さえつかめれば比較的研究しやく、他のカミに比べると学者から好かれている。

 基本的にどのカミとも要領良く付き合っていたようで、争いに関する記述はあまりみない。
 ただ、線と波という似てるようで非なる者であったためか、他のカミに比べるとカイドゥとの付き合いは浅かったらしい。

 象徴は、指揮棒と楽器。
 空中に浮かぶ無数の楽器を指揮者のように操る中世的な姿で描かれることが多い。
 共に描かれるモチーフは、魚や貝、クジラやイルカなど含む海洋生物。
 イメージカラーは「青」。


カミサマの5『ソウドゥ・リクドゥ』

 彼または彼女は、ハコから力を生み出し、あらゆるものに仕事を与えた。
 ハコに、理屈と変換が生まれ、万物が創り替われるようになった。

     ――――パンドラ創世神話より


 創作と流転のカミ、ソウドゥ。
 神話から読み解くに、世界に『仕事(エネルギー)』と『転生や転換』を与えたらしい。
 世界構築作業を一連の作業でみるなら、最終的な製品開発を行った…となるだろうか。

 他のカミに比べると外見も中身もあまり変えることなく過ごしていたようだ。
 壁画などに残されている特徴もだいたい同じことから、多数の腕と複数の顔を持つ阿修羅のような姿で過ごすことが多かったと考えられている。

 想像したり考えるよりは黙々と作業を行うことを好んでいたようで、カミの中ではかなり無口なほうだったらしい。
 こだわりが強く、自分が作ったものも納得がいかなければ腹を立てていた。
 それ故か、カミの中では(ジンドゥを除き)珍しく破壊もうまく、それが新たな創作に結びつくこともあった(流転や再生のカミとしての側面)。
 他のカミに対して、人格としての好き嫌いはあまりなかったらしいが、作業に関する不平不満は誰よりも強かったようで、ジンドゥに宥められる絵画や文献をよくみかける。

 象徴は、工具(特に金槌やスパナなどが多い)とふいご。
 火の付いた炉の前で、トンカチを打ち付ける男性の姿で描かれることが多い。
 共に描かれるモチーフは、猿やゴリラなどの霊長類など。
 イメージカラーは「赤」。


カミサマの6【ジンドゥ・リクドゥ】

 彼または彼女は、ハコから何も生まなかったし、あらゆるものに何も与えなかった。
 何かを作るのは得意ではなかったし、そもそも何かを作ることが苦痛だった。

     ――――パンドラ創世神話より


 破壊と管理のカミ、ジンドゥ。
 他の5人のカミと違って、創世そのものには深く関わっておらず、専ら他のカミへのコメンテーターや管理業務を行っていたらしい。
 もっとも、5人のカミが砕け散った後、人間や神と呼ばれるものを作ったのがこのジンドゥであろうことから、他のカミとは違った意味で重要なことは間違いない。
 世界構築作業を一連の作業でみるなら、お客であり、評論家であり、監督であり、企画部で人事部で総務でもあり調停役でもある…となるだろうか。

 6人のカミに明確なリーダーというものは存在しないのだが、カミを認識する生き物(人間など)にとっては創造主のためか、中心とされることが多い。
 また、担当していた仕事的にもそうであったろうと予測される。実際、どのカミも最終的にはジンドゥの判断に従っていたようだ。
 姿形に関する言及が他のカミに比べると極端に少なく、後世の研究ではエネルギー体に近い形でいることが多かったのではとされている。
 一方、性格や思考に関する記述は多いことから、伝わっている【創世神話】はジンドゥ自身かまたはジンドゥから話をきいた誰かがまとめたものと考えられている。

 象徴は、ハコとカラス。
 カラスを従えた、黒いハコを手にした顔が見えず容姿の判断が付かない人間のような姿で描かれることが多い。
 共に描かれるモチーフは、圧倒的にカラスが多いのだが、広くみるならフクロウやハト、コウモリなども含む、鳥類など羽をもつ生物全般。
 イメージカラーは「白」または「橙」。

――――

 ジンドゥを除いた5人のカミは、ある程度世界を作り終えると、ジンドゥに頼んでバラバラとなった。
 バラバラになろうと思った理由は『世界を作るのに飽きたから』と言われているが定かではない。

 残ったジンドゥは世界を見守りつつ、他のカミのマネして様々なものを作り出したが納得いくものはつくれなかった。
 考えた末ジンドゥは、バラバラにした5人のカミをさらに細かくし、世界にばらまいた。
 その粒は世界のいろいろなものに、いうなれば『才能』のようなものとして取り込まれた。
 粒が多ければ多いだけより深く鋭く、粒の種類が多ければ多いだけより広く複雑に、才能が開かれるようになる。
 (例えば、ブンドゥの欠片とカイドゥが合わさって絵本の才能となったり、オンドゥとブドゥでミュージカルの才能となったり)

 その才能を持った生き物たちが、カミに代わり世界に新たなものを生み出すようになった。
 そしてジンドゥはその姿に満足して見守り続けている。
 しかし世界が終わるころ、またはジンドゥが飽きるころ、世界を終結させる役目を果たすのだそうだ。








 - 『パンドラの劇場』時代前後 -

画像  世界地図の中心に大きな森(魔女の森)を有する大陸があり、それと繋がる・あるいは囲むように大小の大陸や島が存在し、それらを統治する国々がある。
 『パンドラの劇場』の時代においては、国のほとんどは王政で、いわゆる民主主義国家や共和国のようなものは稀。あるとしても国というよりは部族単位の集落、あるいは自由都市のようなものばかりである。

 国によって文化要式などに違いがあるが、世界レベルで『魔女(パンドラ)の呪い』と『悪魔の泡』のせいで、緩やかに終焉へと向かっている。また、その終焉を止めえた賢者・偉人たちも『悪夢の死神』と呼ばれる殺戮事件のせいで一部を除き存在しない。
 生き残った人間達は、『神が残した恩恵(ギフト)』と『魔女が残した技術(トリック)』で生きながらえている。しかし、それにも限界が訪れようとした今、森を領土に持つ帝国が勇者を集め、決死隊を敢行。やがて『メテウス』という名の勇者が森の中央に建つ『魔女の館』にたどり着くとことで、物語が大きく動き出す。





 - 魔女の森 -
画像  『魔女(パンドラ)』が死神と悪魔に追われて逃げ込んだ森。無数の罠、呪い、魔法、闊歩する怪物などで溢れ、立入って無事に生還したものはいない。
 森の中央には木と一体化したような巨大な館が建っており、現在はパンドラの息子と孫である4姉妹が暮らしている。
 鉱山と川や湖を有した森には食物も資源も豊富で、活用できれば莫大な富を生み出すであろうことはわかっているのだが、外の世界の人間が手を出すにはあまりにもリスクが大きく放置されてきた。




 - 外の世界 -
画像  『魔女の森』からみて、森より向こうの土地全てのこと。魔女の血筋以外の人間達や文化のことを指すこともある。地域・国によって違いがあるのだが、外の世界共通の大きな特徴として以下の3つが当てはまる。

 1、女性がいない。生まれない。
 2、文字が無い。本が無い。
 3、偉人・賢人・技術者がいない。

 影響としては、

 1のため、子どもを生むことでの繁栄や遺伝子強化ができない。
 2のため、複雑な文化や知識を(同時にかつ大量に)伝達することができない。
 3のため、古い道具などがあっても使い方がわからなかったりする。
 現在は、口伝で古い道具の使い方を何人かが理解しながら、人間を複製(クローン)しながら、かろうじて世界を維持している。





 - 魔女の呪い -
画像  『魔女(パンドラ)』が森に逃げ込む際に外の世界にかけた『世界の文字(書物)を奪う』という呪い。呪いの発動と共に本と文字は消失した。以降、外の世界からは『文字』という概念がなくなり、紙そのものは存在するものの、何かを書き込んだ瞬間消失するようになった。なお、『文字』と認識されない『図形・絵』は残り、同じく『書物』として認識されない『壁画・砂絵』などは呪いの影響を受けずに済んでいる。
 呪いの力は強く、パンドラが死んだ今もなお世界を覆っている。




 - 悪魔の泡 -
画像  『魔女(パンドラ)』が森に逃げ込んでから暫く後の話の話。森から現れたという『悪魔』が、世界中の女性を泡のように消し去った。男達は威信にかけてその悪魔を捕らえたが、悪魔はその手法や目的など一切を明かすことなく、他の女と同じように泡となって消えうせた。以後、外の世界で女性は確認されていない(物語開始時点)。
 現在人類は、女性消滅と同時期に各所で発見された『神の贈り物』の1つを使い、クローン人間を作ることで世界を維持している。




 - 悪夢の死神 -
画像  『魔女(パンドラ)』が森に逃げ込む前のできごと。各地に存在していた偉人、賢者、技術者などが次々と『死神』によって抹殺された。
 そのほとんどは魔女の手下、あるいは神の僕であったが、それ以外の者も大勢葬られた。
 それは驚異的なまでの速さで、かつ執拗に行われた。知識と技術を持つものは、死ぬ前にそれらを次世代に伝えようと足掻いたが、死神がやってくる方が早く、やがて死神に対抗するだけの力を持つものは魔女だけとなった。そしてその魔女も破れ森へと逃げ込んだ。死神はその魔女を追って森へと向かった。
 その後、死神が外の世界に現れたという記録はなく、その生死もわからずじまいとなっている。





 - 神の恩恵 -
画像  魔女と激しい戦いを繰り広げた神の一派が使用し、魔女達に対抗するため、あるいは人間のために残していったとされる道具などのこと。
 神が残した恩恵、あるいはギフト、などと呼ばれることが多い。
 使い方のわからない古いものや、魔女達が使っていた道具なども含め、今の外の世界の技術や知識では不可能・理解不能なことを引き起こすものなどもひっくるめて呼称することもある。
 現在使われているもので一番有名なものは『クローン人間を作る装置』である。





 - 魔女の知恵 -
画像  神と激しい戦いを繰り広げた魔女の一派が使用し、神に対抗するため、あるいは本来は人間に害を及ぼすために生み出されたとされる道具などのこと。
 魔女の技術、あるいはトリック、などと呼ばれることもある。  使い方のわからない古いものや、神達が使っていた道具なども含め、今の外の世界の技術や知識では不可能・理解不能なことを引き起こすものなどもひっくるめて呼称することもある。
 現在使われているもので一番有名なものは『物質を融合、拡散する装置』である。







 - ウィアド教 -
画像  発足当時は、本世教(ホンゼキョウ)を名乗っていたが、信者が増えるにつれ、崇める神の名前を用いたウィアド教と名乗るようになった、世界最大級の宗教組織。
 教祖(鳳凰、教皇)を中心にした中枢系(大天使)を下に、運営系(天使祭、天使教、天使父など)と、戦闘系(天使将、天使長、天使兵など)にわかれ、その下に未分類の信者(天使)がいる。
 『知は力』『書は命』『言は神』などといった教えを元に、知識の習得と向上、普及(教団内での)を勤めとしている。


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パンドラワールド キャラクター紹介


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